都立高校と私立高校の違いは、学費だけだと考えがちですが、他にもさまざまな違いがあります。もし自分の子どもが高校受験を意識する年齢だったとしたら、その違いをしっかり理解しておくことが大切です。まず、都立高校と私立高校の違いについて挙げられるのが、教育カリキュラムを自由に組めるかどうかです。都立高校では厳密に決められたカリキュラムに従って授業を進めていくことになりますが、私立高校であればその教育カリキュラムが自由に組める傾向になっています。
例えば留学プログラムがあったり、外国の学校と交流ができたり、英語に力を入れている学校や大学進学に向けて授業を展開している学校、部活動に力を入れている学校など、さまざまな特色があります。私立高校では教育方針に則って生徒に指導をしているので、明確な目的があるなら私立を受験してもいいのかもしれません。私立と都立では入試形式も全く異なります。都立では内申点が重視されるので、中学校での定期テストの点数が重要になりますが、私立中学では内申点が必要ないので、中学の成績が悪かったとしても、受かるチャンスがあります。
都立高校の学費の平均は45万円で、私立高校の学費の平均は104万円です。確かに都立と私立では、学費にかなりの差がありますが、子どもの特性ややりたいことなどを考慮することによって、その金額も気にならなくなるのではないでしょうか。高校は3年間通うので、楽しく通える学校を選ぶのがいいでしょう。